ここ数年ろくに長期休暇がありませんでしたが、思い返すとある程度の国や地域を旅したものでした。備忘録がてらざっくり挙げるとアメリカ(ハワイ、グアム、デトロイト、バッファロー/ナイアガラ、ニューヨーク、フィラデルフィア)、カナダ南部、フランス、イタリア、オーストリア、チェコ、ハンガリー、タイ、台湾、フランス領ポリネシア、インドネシアなどなど。 基本自分はチキン&寂しがりなので、一人旅ではなく友人や家族と連れ立ってお手軽なパック旅行メインで、旅を語れるほどのものではありませんし、パスポート失くしたりもなく、比較的トラブルに合ってない方だと思います。しかしそんな中でも海外ではよくあること…しかし日本的にはOH!なことがあり、その時の体験と教訓を忘れないようにこちらでも綴っておこうと思います。
あれは、アメリカ旅行の時でした。 某旅行社『Ex〇edia』さんで日本~アメリカ、そしてアメリカ国内線の飛行機チケットを手配し、ナイアガラの滝があるバッファローからニューヨークまでの約500KMを国内線で飛ぼうとしていたのです。夜20:00~22:00着くらいのフライトのはずが、乗客も集まり荷物も預け、あとは飛行機に乗るだけ…というのに一向に案内がある様子がありません。まぁ、飛行機や電車が遅れるとか海外ではよくあることと、その時はわりとお気楽に友人と二人で狭い空港をぶらぶらしていました。が、いつの間にか時間は21:30くらいになり、職員がやおら撤退しはじめ、さすがにおかしい…!と気づいた自分やほかの乗客数名がきょろきょろすると、なーんのアナウンスもなくいつのまにか乗るはずの飛行機が「CANCEL」表示に…!! まじで!?と職員に下手な英語で飛行機のことを聞くも「キャンセルになったのでリスケしてね」と無愛想にさくっと返されるのみ。リスケ…リスケって簡単に言うなぁ!!と思いつつ混乱何をしないといけないか、必死で考えました。 そしてまず縋りたかった『Ex〇edia』さんの窓口には、時間のせいか電波のせいか繋がらず、手配会社のフォローは見込めませんでした。ぐぬぬ。 宿泊は当然移動している予定でニューヨークのホテルを手配していたので、500KM離れたバッファローに22:00にいる時点で、その日泊るのは絶望的です。とりあえずどうしようもないのでホテルに電話を入れ、その日チェックインできない旨を伝えました。 そして次……。翌日ニューヨーク観光を行うため、なんとか移動しなければなりません。本当はさくっと飛ぶはずだった500KMを。 ですが、そのさらに前に預けた荷物とトランクを取り返さなければなりません。トランクは受付でボッシュートされ、さっさと客を残して帰ったファッ〇ンデル〇航空のカウンタースペースに置かれていました。ほぼ無人になりつつある空港をかけずり回って、どうにかユナイテッド航空の女性職員さんに頼みこみ、デ〇タ空港のカウンターを開けてもらって無事トランクをゲットバック!結構な数の荷物が置かれていたので、同じような境遇のお客さん達はリスケしたのだと思います…。 そこで、次は500KMの道のりをどうやって行くかでした。携帯やらで調べたり友人と相談したりして、移動手段は3つほどあることがわかりました。1つは、レンタカーでドライブ。2つ目はグレイハウンドというバスでの移動。そして3つ目はアムトラックという長距離鉄道です。で、どの方法をとったかですが、1はツワモノの友人が国際免許を持っていたため不可能ではなかったのですが、慣れない国でしかも夜中のドライブはさすがにやばい…ということでNG。2つ目のバスは疲れそう&行先がいまいち不明瞭で不安があったのでやめ、3つ目の鉄道を使うことにしました。携帯がある世の中に生まれてよかった…。 手段を決めたことで、取り返したトランクを下げてタクシーにのり、空港からバッファロー駅へ。タクシーの運ちゃんにはバスをおすすめされましたが駅の方へいき、ニューヨークのペンシルバニア駅までの切符を深夜に購入。発車時間は午前5:00くらいでした。 本当なら今頃ニューヨークのホテルでご飯を食べたり部屋でくつろいで、明日はどこにいくべ~といいながらゴロゴロしていたはず…が、夕飯も食べられず寝床もなく、ほぼ人がいないアメリカの駅ホームで一晩過ごす羽目に。連れが同業の友人だったため、これからの我らが業界がどうなるか…ということについて熱く語り、その夜を過ごしました。夕飯は自販機のスナックです。味の濃いお菓子が身に染みましたw。明け方ごろ電車が来てへろへろになりながら乗り込み、ぐったり爆睡。寝る前に見た朝日が綺麗でした。そんなこんなで、明け方に乗車し昼すぎごろに8時間30分かけてどうにかペン駅につき、半日遅れのニューヨーク到着とあいなりました。 結局、ホテルのキャンセル代は日本に戻ってから『Ex〇edia』経由でホテルに相談しても帰ってこず、どうにか取り戻せたのは空港への荷物の預け料(あれでお金とられるんだから、たまらん)とキャンセルになった航空チケット代のみ。アムトラックのチケット費も自費のままです。 うーん……いろいろもやもやしますが、損はしたものの得たものも多い?経験だったと思います。ちょっとしたトラブルはヤバすぎなければ、いい話のネタ&思い出になるものです。 そしてこの経験からとにかく感じたことは、『日本のサービス、とくに交通まわりはマジ最高!!』ということ。そして『ちょっとやそっと安かろうともなびかず、多少高くともサポートのしっかりした旅行会社を選ぶべき…!』ということです。 格安航空やバスなど、長距離の移動手段はとかくお金がかかるので安いものに流れがちですが、国内はともかく海外旅行の際はその辺りにもぜひご留意ください! あ、もちろん海外ユースホステルをリュックで行脚するような剛力旅慣れマンには当てはまりませんので、あしからず。 ※写真はその時鉄道から朝日を撮ったものです。疲れMAXのクソ写真ぶりが懐かしいw
