top of page
検索

小説を書くようになったきっかけ

鈴山リイチ

 今回は、自分の創作について備忘録的に振り返りつつ、小説を書くようになったきっかけについて書いてみたいと思います!創作趣味を持ってる人なら一度は通る、いやいつまでたっても通る黒歴史まわりなんかも織り交ぜつつ綴ってみたいと思います。  学生時代からちょこちょこ趣味で小説を書くようになった自分ですが、もともと文章ベースのお話に興味があったから書き始めた……というわけではありませんでした。いっちばん初めに一次創作をしてみたのは中学生くらい——それこそ花の中1~2くらいの時ですが、その時に思い立って書き始めたのは小説ではなくて漫画でした。

 当時はそこそこファンタジーブームで、アニメの『スレイヤーズ』シリーズにはまり、小説だと富士見ファンタジア文庫や、角川G文庫なんかも多くでて触れる機会があり、なかなかにファンタジー・幻想まわりについては充実したコンテンツ環境でした。

 で、例にもれず自分もファンタジーなお話を作りたくなり、描き始めたわけです。大学ノート漫画を……!!ノート3冊分くらい、なんだかんだで描いていたかなと思います。ハイ、典型的な誰かに見つかると恥ずかし死にそうな、超過去の黒歴史ノート漫画ですw

(画像のやつです。。。探したら発見できて、驚くほど保存状態がよかったw)

 そんな感じで一次創作のファンタジー漫画を描いてたわけですが、ある日ふと気づきます。 『漫画、めっちゃ時間かかる……!』と…!! そう、特にすごく絵がうまいわけでも早いわけでもなく(描くのは好きでしたが)考えたお話を出力する手段として、自分にとって漫画というのはものすごく時間・技術的にハードルが高い方法だったと気が付いたわけです。1P書くのに2時間ほどかかかり、しかも話そのものはなかなか進まないことに手段と方法のズレを感じました。漫画を描くことそのものはとても楽しかったのですが、自分に合っている出力方法ではないのかなぁ、と漠然と思ったのでした。

 で、黒歴史ファンタジー漫画をノート数冊分書いた後、そのお話の関連作として書いてみたのが小説でした。もともと『ロードス島戦記』『ゴクドーくんシリーズ』なんかでファンタジー小説をよく読んでいたのもあり、別口でトライしてみたというわけです。  文章なんて、それまでは学校の作文や読書感想文くらいしかろくに書いたことがなく、詩や俳句など文字ベースの創作に興味を持っていたわけでもなくだったため、文章を書くこと自体が楽しいと感じたことは正直一切ありませんでした。読むのは楽しくても、昔の自分にとって「文章を書く」のは、学校の単なる勉強のうちの一つでしかなかったんです。ただ、絵も字も構成も必要な漫画と比べて、字しかかかなくていいから早く進むはず!……今思えば、小説を書いたきっかけって、そんなものすご~~く単純なことでした。ハイ、すみませんw;トピックにしたわりに、何の劇的な理由もドラマもありませんね

 そんな経緯で、大学ノートに漫画を描き殴った後、ルーズリーフに小説を書き殴るようになったのが、はじまりでした。

 しかし、一度書いてみた「小説」というのは当時の自分にとって、驚くほど可能性に満ちた手段でした。文字しか書かなくていいのに、キャラの見た目・雰囲気・世界の在りよう・シーンの流れ・テンポ・色・臭い・空気感にいたるまで、これほどいろいろ表現できるのか!とまさに目から鱗状態で、絵がへたくそで描けず四苦八苦していたようなシーンでも、かなり脳内再生どおりに出力できた……ということに感動したものでした。そしてやはり、お話を展開するペースも漫画よりスピードがでて、そこも嬉しいポイントでした!  ……以上が、振り返ると超単純な自分が小説を書くようになったきっかけ話ですが、深く感じる点は二つです。   ①黒歴史なくして今の歴史なし   ②出力方法はいろいろ試す価値あり

 今でこそ、一人歩きし一般化した『黒歴史』という言葉ですが、ご存知の方にはご存知の通り、そもそもターンエーガンダムが発祥の封印された歴史・宇宙戦争を指す言葉です。ガンダムシリーズなくしてターンエーガンダムが生まれないのと同様、黒歴史なくしてよくも悪くも創作を含めた今の自分はないな…とつくづく思います。

 そして、現在取ってる手段が目的に対して最適なのか?は、趣味や仕事に行き詰った時には共通の一考してみるべきポイントかな、と思います。それは、小説・漫画・音楽・踊り・ゲーム・映画……みたいなコンテンツ形状かもしれませんし、WEB投稿・コンテスト応募・サークルにはいる・イベントに出す・教室に通う、みたいな発信/関わり方かもしれません。  長くなりましたが、何かしら思うところを持っていただければ幸いです。


 
 
 

サイト内の文章・画像の無断転載及び複製は禁止しております。

No reproduction or republication without written permission.

  • Twitter Social Icon
bottom of page